10月になりましたが、日中はまだ汗ばむ陽気ですね。
本格的な秋の訪れはいつになるのでしょうか?
今日は京都で行われたセミナーに参加してきました。
テーマは”アレルギー”でした。今回は減感作療法といううものについて勉強してきました。
講師は動物アレルギーの分野で非常に有名な先生でした。
アレルギーの治療はさまざまあります。減感作療法はその治療法の1つです。
簡単な説明ですが、減感作療法について
まず動物の体内でアレルギーの原因となっている物質(アレルゲン)を特定します(アレルギー検査)。次にそのアレルゲンを投与してもアレルギー反応が出ない非常に低い濃度からスタートしていって徐々にその濃度を濃くしていきます。そして通常であればアレルギー反応を起こしていた濃いアレルゲン濃度になっても動物がアレルギーを起こさないように体を慣らしていく治療法です。
この治療法の一番の良い点は、アレルギーの治療法の中で唯一アレルギー体質の改善が見込める点です。残念ながらすべての症例で有効なわけではなく、若くてアレルギー症状が重症になっていない子の方が治療成績は良い傾向にあります。また欠点としては頻回の注射が必要なことや効果が出てくるまでに少し時間がかかる点があります。
今日は特にこの治療法のメカニズム・問題点を詳しく教えていただきました。また最新の情報も教えていただきました。獣医学も日々進歩していて、来年にはもう少し進んだ減感作療法がワンちゃんたちにもさせていただけるかも知れません。
当院ではアレルギーの治療法の1つとして減感作療法を取り入れる予定です。開院後、ご興味のある方はおたずね下さい。
院長 八木