今回はダックスフントの症例です。
お腹~内股に湿疹が多数でてきたため、来院されました。
夏場の時期になると出てくることがあるそうです。
内股にかさぶたに囲まれた赤いブツブツがたくさんあります(黄色で囲んであるところです)。痒そうですね…
発生している時期、皮膚炎の様子、皮膚検査の結果から細菌性皮膚病である膿皮症と診断しました。
梅雨時期~夏~暑さの残る秋、つまり暑い時期に多い皮膚病です。痒みを伴っていることが多いです。
抗生物質の投与や適切な薬用シャンプーをしていただくことで治療していきます。
今回のダックス君は内服が難しいとのことでしたので、持続型の抗生物質のお注射で治療させていただきました。
2回の注射後(4週間後)の様子がこちらです。
赤みも引いてきれいに治りましたね(^_^)お腹周りも気にしていないそうです。
抗生物質を使い始めると症状が落ち着いてくるので、途中で止めがちになってしまいます。完治しきっていないのにやめてしまうと段々治りにくい膿皮症になっていきますので、最後までしっかり治療が必要です。
良くなってくると、ついつい「こんなもんでやめてええかなぁ。」となってしまいがちですが…そこで治療をストップしてはいけません。
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