昨日、長期入院をしていた猫のクロちゃんが退院しました。
元々野良ネコちゃんで、大けがをおっているところをやさしい方に助けられ、当院へ運び込まれてきました。
来院時にはお尻の皮膚が大きく欠損し、尾っぽが途中でちぎれて骨がむき出し、両後肢の足先の皮膚の欠損と両方の小指がちぎれかかってるという状態で、ほかにも全身に多数の怪我があり、満身創痍で大変衰弱していました。おそらく猫同士か野生動物と喧嘩したのではないかと思われます。(その時の写真もありますが、あまりに痛々しい姿なのでここでお見せすることは差し控えさせていただきます。)
2回の手術と毎日の傷口の洗浄にも怒ることなく頑張ってくれました。後足の小指2本を失い、傷口周囲をバリカンで刈ったため全身の毛もまだ生えそろっていませんが、保護された方のお宅へ引き取られ、元気に退院していきました。これからはお家の中で飼われていくことになりました。これで喧嘩の心配もなくなり、安心ですね)^o^(
開院して100日を超えましたが、クロちゃんはそのうちの約半分の50日間入院していました。クロちゃん病院にいてくれることが当たり前になっていて、スタッフ同然の感じがありました。猫舎の前を通るといつも食いしん坊でエサをねだって鳴いていたクロちゃんの声が聞こえないので、少しさみしい気持ちになります。もちろん元気になって、やさしい飼い主さんの元へ帰ってくれたことは何よりもうれしいのですが…スタッフ全員がクロちゃんロスになっています(^_^;)
さて、最後になりましたが、現在ネコちゃんを飼われている方やこれから飼う予定をされているかたは、お家の中で飼育されていくことをお勧めします。外に出すことによって、クロちゃんのように喧嘩で怪我をおったり、車との事故、ウイルスや寄生虫の感染など、ネコちゃんが危険な目にあう可能性があります。よろしくお願いします。
院長