細やかな診療清潔な院内 くすのき動物病院は飼い主様と愛する家族との時間を大切にしています。

くすの木つうしん

歯石除去のトイプードルさん

2015-06-05

今回は歯石除去を行った症例(トイプードル、9歳、男の子)です。

歯石の付着・歯周病が気になるとのことでお越しいただきました。

術前の評価では、奥歯(臼歯)の歯石の付着が重度でした。

事前に術前検査を実施し、当日の治療を行いました。

 

まず麻酔下で、肉眼では確認できない深い歯周ポケットがないか歯周プローブと言う道具で確認しました。

この子は問題ありませんでした。

そこで

①超音波スケラーで歯石を除去

②外からは見えない歯周ポケットを掃除するためのルートプレーニングとキュレッタージという処置

③歯石除去後は歯の表面が傷ついていますのでツルツルにきれいにするためのポリッシングと言う研磨処置

の3段階の治療をさせていただきました。

治療前後の様子は以下の通りです。

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治療前(左側)                           治療後(左側)

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治療前(右側)                           治療後(右側)

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治療前(上顎)                           治療後(上顎)

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治療前(下顎)                           治療後(下顎)

このようにきれいになりました(^_^)

 

今回の治療のように、動物での歯科治療には、全身麻酔が必要です。

ここが人との大きな違いとなり、飼い主様が一番心配される点であると思います。

当院では、麻酔前には必ず血液検査をして、リスク評価を実施しています。

今回のワンちゃんも術前の血液検査を実施して、麻酔可能と判断し、治療に臨んでもらいました。

 

麻酔を避けるということで、無麻酔下での歯石除去というのも一部で行われてはいます。

しかし、その行為は非常に危険であることとその弊害が知られていますので(詳しくはこちらのページをどうぞ)、ご注意いただきたいと思います。

 

口臭や歯周病にお悩みの飼い主様は、お気軽にご相談ください。

院長

 

滋賀県湖南地域(守山市・栗東市・野洲市・草津市)の動物病院

くすの木動物病院

顔周りの痒みが強い仔犬のチワワちゃん

2014-12-01

今回の症例は発症当時3か月齢のチワワちゃんです。

3~4日前から顔周りを痒がるとの主訴で来院されました。

来院時の様子が下の写真です。

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眼の周りや鼻周りの脱毛が認められます。写真にはありませんが、口周りの脱毛もありました。

写真のような左右対称の脱毛でこの月齢の子犬の場合、食事アレルギーが疑われます。眼の周りの眉毛のような脱毛の仕方もこの病気の特徴的な印象があります。

見た目の印象だけで診断するのは危険ですから、病変部の細菌、カビ、ダニなど一通りの検査をさせていただきましたが、すべて陰性という結果でした。

当院では食事アレルギーによる症状なのかを診断するためには、①血液検査をして原因となっているアレルゲン(アレルギーの原因)を調べるか、②食事アレルギー用フードによる食事療法をまず実施してその反応を見てみるか、のどちらかを飼い主様と相談しながら決めています。(*ここでのアレルギー用フードというのは病院用の療法食を指し、市販のものとは内容・成分などが異なります。)

今回はご相談の結果、②の食事療法をさせていただくこととなりました。

成長期の仔犬さんが必要な栄養素を兼ね備えている食事アレルギー用療法食はそんなにありません。その点を考慮し、今回はこちらのフードを食べていただくことになりました。

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食事療法中はこのフード以外は口に入れていいのはお水だけです。おやつやヒトの食べ物がお口に入ってはこの治療方法はうまくいきません(T_T)この点がこの治療の一番難しいところです。どうしてもかわいいワンちゃんにおやつなどをあげたくなってしまいますもんね…飼い主さんにも我慢していただく必要があります。治療期間は最低でも4週間はとらせていただいています。

今回のチワワちゃんの飼い主さんはこの決まり事をしっかり守って下さいました)^o^(療法食をおやつ代わりにされていたそうです。素晴らしいですね。ワンちゃんも喜んでフードを食べてくれていたそうです。

食事療法開始から1か月後のお写真がこちらです。

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眼の上の眉毛のように見えていた脱毛もほとんどわからなくなりましたし、鼻周りの毛もしっかり生えそろってきています。お家でも痒がる様子はほとんどないようです。ますますかわいいお顔になって良かったです(*^_^*)

この結果からこのチワワちゃんは食事アレルギーと診断に至りました。

治療は食事療法以外は実施していません。食事療法を頑張っていただいた飼い主様の努力の結果だと思います。

食事アレルギーは生後1歳くらいまでの若いワンちゃんで症状が出始めることが多いです。

顔周りなどを痒がっている様子があれば、ご相談ください。

 

院長

 

滋賀県湖南地域(守山市・栗東市・野洲市・草津市)の動物病院

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数年に渡り皮膚炎が治らないダックスフント

2014-10-06

今回の症例は9歳のダックスフントの男の子です。

3歳ごろから皮膚炎を繰り返し、当初は塗り薬や飲み薬で症状が落ち着いていたそうです。

ここ最近は、それでも症状が治まらなく、どんどん脱毛範囲が拡大し、痒みが落ち着かなくなってきたとのことです。

お家では薬用シャンプーも頑張っておられて、週1回以上はされているとのことでした。

全身に島状の脱毛がたくさんあり、脱毛部分の皮膚は赤くなっていました。体に触れるとたくさんのフケが落ちてきます。皮膚表面のコンディションは長年に渡る皮膚炎で非常に悪くなっていました。(下の写真をご覧ください)

皮膚症状の様子からは細菌性皮膚炎が疑われます。症状に合ったシャンプーや抗生物質(細菌をやっつけるお薬)の内服はされていましたが、どんどん悪化している。これがこの症例の難しいところでした(=_=)

各種皮膚検査、血液検査など一通りの検査をすべてさせていただきました。その結果、やはり細菌性皮膚炎の所見が得られました。さらに今回の細菌は抗生物質が効きにくいものということも、別途実施した検査で分かりました。また血液検査の結果からホルモン性の病気が疑われました。また若いころから続く痒みや食事療法の反応などからアトピー性皮膚炎が疑われました。

つまり3つの病気が重なっていたのでした。

治療は細菌性皮膚炎に対しては効果のある抗生物質を、ホルモン性の病気には内服薬を、アトピー性皮膚炎に対しては療法食とサプリメントを使用させていただきました。また、皮膚コディションが非常に悪くなっていましたので、週に1回のスキンケア療法を当院トリミング室で実施させていただきました。

来院時の皮膚の様子が左側、2か月後の様子が右側です。

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まだ毛の長さがまばらではありますが、脱毛していた所からしっかり毛が生えてきています。皮膚の赤みも引き、フケもずいぶん減りました。お家でも痒がる様子はかなり減ったそうです(^_^)ホルモン性の病気やアトピー性皮膚炎は今後もお付き合いが必要となりますが、ワンちゃんも飼い主さんも許容していただける皮膚の状態にはなったかと思います。

毎週の通院で飼い主さんも大変だったと思いますが、ワンちゃんと一緒に頑張って通って下さいました。本当に頭が下がる思いです。今後は経過を見ながら定期的に通院していただく予定です。

院長

 

滋賀県湖南地域(守山市・栗東市・野洲市・草津市)の動物病院

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